【バドミントン】着地の「つま先の向き」について

こんにちは。

バドミントン情報を届けるブログ「バドミントン・アーカイブ」の管理人 スカラー(@badminton_crow)です。

バドミントンのフットワークにおいて、着地のときには「つま先を内向きにしないように」と指導されることが多いかもしれない。あなたは過去にどういう指導を受けただろうか?

  • 「外向き」というのは、がに股というか、O脚のときの形を指す
  • 「内向き」というのは、X脚のときの形を指す

つま先を「外向き」に着地すべしという指導は、一面的な真理を言い当てている。しかしいつでも「外向き」がいいのかというとそうでもなく、「内向き」の着地にも使い所があることを知っておいてほしい。

このページでは、バドミントン公認コーチ2の資格を取得しているわたしが、バドミントンの着地の際のつま先の向きについて概説する。

つま先の向きで捻挫を防止

バドミントンにおいてよく見られるスポーツ外傷の1つが、足首の捻挫である。

特に、初心者から初級者ぐらいのレベルの人たちは、何も言わず放っておくと必ずと言っていいほどつま先を内側に向けて着地するため、足首を捻挫するリスクが必然的に大きくなる。

だから、一般的には「捻挫防止のため、右足のつま先を外に向けましょう」と指導されることが多いだろう。

つま先が内向きで着地すると、着地のときに「ぐねった」状態、つまり足を「くじいた」状態になってしまう危険性がある。

そういえば「ぐねる」って関西弁らしいですね。さっき知りましたw

…さて閑話休題。着地のとき、いつどんなときでもつま先が外向きか…と言われるとそうではない。

つま先が内向きだと動き出しが速くなる?

ここまで見てきたとおり、着地のことを考えると外向きがいいだろう。しかし、動き出しのことを考えると内向きのほうが向いてそうだ。

「回転半径」という考え方

たぶんこの辺のことは、スポーツバイオメカニクス学べばたぶんもうちょっと詳しくわかると思うんだけど、「回転半径が小さくなる」という点を指摘することができるだろう。

バドミントンの公認コーチ資格の養成講習会に参加したとき、講師の先生がこんなことを言っていた↓↓

「踵からつま先の長さ」よりも「親指から小指の長さ」の方が短いため、接地に要する時間が短くなる。したがってつま先を内向きにしたほうが動き出しが速くなる。

横移動するならつま先は内向き

たとえば反復横跳びをするとき、つま先を外側には向けて着地しないはずだ。横移動するならつま先は内向きのほうが速そうだということがわかる。

というわけで、山口茜選手のつま先の向きにひたすら注目。

余裕を持ってヘアピンを切るときや、相手がリアコート(コート後方)へ返球してくることを予想したら、つま先が内向きになっている。

画像出典:BWF 公式動画

他方、大きく踏み込んで(歩幅の大きなランジで)のヘアピンやネットリフト(ロビング)ではつま先が外向きになっている。

画像出典:BWF 公式動画

ダブルスのサーブレシーブでは…?

これらを考え合わせてもう1つ。ダブルスのサーブレシーブでも「つま先の向き」に注目してみよう。

「ショートサービスラインに対して、つま先の向きが平行」とまではいかなくても、かなりそれに近い角度でサーブレシーブの構えをしていることがわかる。少なくとも「ショートサービスラインに対して、つま先の向きが垂直」ではないはずだ。

つま先が内向きなのは「ショートサーブに対しても、ロングサーブに対しても、素早く対応できるのが横移動だから」だと考えることができる。

外向きと内向きの使い分け

前向きの運動エネルギーが大きくなるような動きのときには、捻挫の危険性を抑えるために、つま先を外向きにして着地するといいだろう。

たとえば、ネットリフト(ロビング)や、スマッシュ後にリアコートから走り込んでのネットキル(プッシュ)などがそれに該当する。

かかとから着地して(ヒールストライク)、ランジ姿勢で大腿筋四頭筋も使いながらストップ動作をする…という表現をすることができるだろう。

他方、前向きの運動エネルギーが比較的小さく、捻挫のリスクがほとんどないようなときには、つま先を内向きにすることも一考の余地あり。

具体的には、自分が打ったヘアピンに対する返球の準備、などが挙げられる。

とはいえ、これはあくまでも「バドミントン慣れてきた人」向けの、移動スピード向上のための技術だ。初級者レベルまでは外向きで指導したほうがいいだろう。

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